金魚の種類


金魚にはたくさんの品種があります。姿、型が似ていても、親の品種や色、尾びれの形等で様々な呼び方があります。金魚のルーツを辿ると日本の「フナ」から始まっており、そこから突然変異などから生まれ、様々な交配を繰り返し、現在では数多くのの品種が誕生しています。
その中で、代表的な4種類の型に分類し、簡単に紹介していきたいと思います。


和金 素赤

和金
・ 原種である「フナ」に近い姿で、体が細長く泳ぎが得意。
・丈夫で飼いやすく、初心者向き。金魚すくい等でよく見かける一般的な金魚です。
・体全体が赤色で『素赤』、赤色と白色がまだらで『更紗(さらさ)』と言われます。

コメット


コメット
・見た目は和金に似ているのですが、「琉金」から突然変異で和金とは異なります。
 和金より少し尾ヒレが長いイメージです。
・色は赤白の『更紗』が多いです。

朱文金

朱文金(しゅぶんきん)
・フナや和金に似た体型で、浅葱色(あさぎいろ)という浅い青をベースの体色に赤、黒色の3色が入った金魚です。赤、黒、青(浅葱色)の3色の事を『キャリコ』と呼びます。
(浅葱色とは、モザイクの様な柄なのですが、イメージしずらいので赤、白、黒の3色の金魚は『キャリコ』だと自分は勝手に思っています。)


※ちなみに、コメットがキャリコ柄だった場合は朱文金ではないみたいです。見た目はほぼ一緒なのですが、コメットは琉金ルーツ、朱文金は和金ルーツで、品種が違うみたいです。
ただ、コメットがキャリコ柄になることは、ほぼ無いのでキャリコ柄の和金は朱文金と思ってもらって大丈夫です。



ブリトリス朱文金
・朱文金の尾びれが大きくハート型になっています。

地金

地金(じきん)
・見た目は和金で、体が白く、口、エラぶた、各ヒレが赤色の金魚。
・後ろから尾ひれを見るとX型に見えるくじゃく尾を持っている。


琉金

・ 丸い体と短い尾が特徴。一般的には背中がせり出し、腹の丸い個体が良いとされます。
・ 泳ぐのがやや苦手だが、愛嬌があります。
・ 色は『素赤』『更紗』『キャリコ』が一般的です。
・ 少し頭に肉瘤が出ている琉金を『獅子頭琉金』と呼びます。

キャリコ琉金
・キャリコ柄の琉金



ショートテール琉金

ショートテール琉金
・丸い体に対して、半分以下の短い尾びれが特徴です。
 写真はショートテール琉金の更紗です。

ブロードテール琉金
・ブロードテールとは体の軸に対して水平方向につく平付け尾の三つ尾、四つ尾で丸い印象の広い尾幅の尾びれの型。ふわっと広がる様子が美しいです。


土佐金

土佐金(とさきん)
・高知県の天然記念に指定されている、土佐の地金魚。
・体は琉金に似ていますが、尾びれがほかの魚にはない独特の型をしています。
・色は『素赤』『白』『更紗』が一般的です。


出目金  黒出目金

出目金(でめきん)
・琉金の突然変異によって目玉が突出した品種
・色は『黒』『素赤』『白』『更紗』『キャリコ』が一般的です。

キャリコ出目金

キャリコ出目金
・キャリコ柄の出目金



蝶尾

蝶尾(ちょうび)
・出目金をベースにしてつくられた、中国生まれの品種
・体は出目金に似ていますが、尾びれが平付けの大きな四つ尾で、その型はまるで美しい蝶が羽を広げている様です。この尾びれの型はブロードテール琉金に似ています。
・色は『素赤』『黒白』『更紗』『茶』が一般的で、『黒白』柄のことを『パンダ』と呼び
 写真はパンダ蝶尾になります。


ピンポンパール

ピンポンパール
・パールスケール(真珠の様な鱗)を持ち、ピンポン玉の様に丸々した体型
・色は『素赤』『白』『更紗』が主ですが、『黒』や『キャリコ』も存在します。

オランダ獅子頭

・琉金の突然変異で生まれ、頭部が発達した金魚。頭にコブ、(肉瘤)のある金魚です。
 肉瘤(にくりゅう)とは、簡単に言うと、金魚の頭にゴツゴツした脂肪の塊です。
背びれがあり肉瘤のある金魚
・色は『素赤』『白』『黒』キャリコ』『更紗』『パンダ』『橙色』……等、様々な
柄のオランダ獅子頭がいます。
・40センチほど大きく育つ個体をジャンボ獅子頭と呼ぶ。




東錦

東錦(あずまにしき)
・キャリコ柄のオランダ獅子頭。

丹頂

丹頂(たんちょう)
・琉金型で、頭頂部の肉瘤のみ真っ赤で、体は真っ白な金魚です。

トラオランダ

トラオランダ
・黒と橙のツートンカラーのオランダ

青文魚 せいぶんぎょ

青文魚(せいぶんぎょ)
・黒でも銀色でもない青色っぽいオランダ
・浅葱色のブルーでもなく、独特の色が特徴

茶金

茶金(ちゃきん)
・茶色の金魚
・体型は、オランダ獅子頭型と琉金型の2タイプあります。
らんちゅう型の茶色は茶らんちゅうと言います。


高頭パール

高頭パール(こうとうパール)
・パール鱗をまとったオランダ獅子頭です。
・鱗の1枚1枚がふくらみ半球状になっているのが特徴
・色は『素赤』『白』『更紗』が主ですが、『黒』や『キャリコ』も存在します。
・また、よく似た品種に浜錦(はまにしき)がいて、混同しやすいです。
・ピンポンパールに肉瘤がある様なイメージだと思います。

らんちゅう

蘭鋳(らんちゅう)
背びれがなく肉瘤が発達。「金魚の王様」とも呼ばれ、鑑賞用・品評会でも人気。
・和金の突然変異『マルコ』という背びれの無い品種を改良した金魚
・色は『素赤』『白』『黒』キャリコ』『更紗』『パンダ』『』……等、様々な
柄のらんちゅうがいます。

江戸錦

江戸錦(えどにしき)
・キャリコ柄のらんちゅう
東錦とらんちゅうを交配させ、背びれが無く、肉瘤が発達しているキャリコ柄の金魚。
・色は東錦と同じ



更紗らんちゅう

更紗らんちゅう
・更紗柄のらんちゅう。綺麗な白の体に、赤色が入っているらんちゅう。



桜錦

桜錦(さくらにしき)
更紗らんちゅうと似た配色。
江戸錦とらんちゅうを交配し、江戸錦から黒が抜けた色のらんちゅう。
更紗色とは少しことなり、キレイな白ではなく、「透明柄(モザイクのような白)赤色」の2色のらんちゅう。


青らんちゅう

青らんちゅう
青文魚とらんちゅうを交配し、青文魚柄のらんちゅう。

瑪瑙らんちゅう  メノウらんちゅう

瑪瑙(めのう)らんちゅう
・赤褐色系の天然石の色味のらんちゅう。
・茶色系の茶らんちゅうと色合いがにている。


ドラゴンスケールらんちゅう

ドラゴンスケールらんちゅう
・1枚1枚の鱗が大きく、龍の鱗のようならんちゅう。
・色は『赤(橙黄)』『更紗』が主。


南京 ナンキン 金魚

南京(なんきん)
マルコに近い金魚
肉瘤は発達せず、色は地金に似ている。
・島根県の天然記念物に指定されています。



ライオンヘッド

ライオンヘッド
肉瘤が発達しており、頭部だけでなくエラぶたも発達し、ライオンのたてがみの様な金魚。
・日本のらんちゅうとは異なり、中国で突然変異によって生まれた金魚。
色は『更紗』が主ですが、『』や『』も存在します。


水泡眼

水胞眼(すいほうがん)
・眼下の角膜の袋が大きく膨れた金魚。
・色は『素赤』『白』『更紗』『キャリコ




天頂眼  金魚

頂天眼(ちょうてんがん)
出目金の当然変異で背びれがなく上向きの目が特徴
・色は『赤(橙黄)』『更紗』が主。





まとめ

今回は基本的な金魚の種類を出来るだけわかりやすく紹介させてもらいました。
金魚に興味のある方、これから金魚を飼おうと思われる方の参考になれば幸いです。

また、紹介した金魚のほかにも色々な種類の金魚が存在します。
そして、こらからも色々な交配を繰り返し、新種の金魚も生まれくると思います。
それが金魚の面白いところでもあると思っています。
皆さんも自分の好みの金魚を探してみてください。

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